レラ飽きてファファ吹く叩くファファ不敵/アラレ

楽しい名作、と思って『雨に唄えば』を観たら残酷な話じゃないですか。サイレント映画で美人と憧れられた女優が、トーキーになったとたん声が変だって笑われる。そりゃあ努力が足りなかったかもしれないし性格に問題ありそうだけど、声は生まれつきだし契約に基づく権利を主張してるんだし。新しい技術に適応できなくて空回りしちゃう。主人公も新人女優も裏方も観客も私も、いつまでその立場にならずにいられるだろう。見た目と声のギャップを活かしてコメディエンヌに転身とか、できますように。