2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

丸ぶるが三角に肉感下がる/ブルマ

赤く青くひかり狂へば弧を描きて小さきあたま倒るる歳晩/米川千嘉子、って短歌が『たましひに着る服なくて』にありました。テレビアニメ「ポケットモンスター」騒動、と詞書があります。テレビを見るときは部屋を明るくして離れて、ってテロップが出るよう…

炉こっぴどく焦がしゃ事故じゃ死が国土/ピッコロ

A・Sは誰のイニシャルAsは砒素A・Sは誰のイニシャル/穂村弘、って短歌を思い出したのは『ダークナイト』を観たからです。スーツの力を借りてるバットマンに生身で負けないジョーカーはたしかに格好いいが、ツイッターで悪さ自慢してる馬鹿みたいでも…

暑気払いにて鋤焼す手に入らば/虚子

「やい、供養にゃ行くように」行くよ、憂い供養、行く用意苦よう「作ったカツ、食ったか」食ってないし作ってないしっ「離婚し買い物がなしかロリコン歯科医、物悲しかろ」あ、畳文でしたか、というか自分がおしゃれじゃないのは裸みたいな女の子ばかり見て…

異性冴ゆ松と干潟がひとつ繭/犀星

冴ゆるは冬。干潟は春。繭は夏。使うだけなら歳時記を見ればいいけど重ねないためには覚えないといけない、季語。揚げパンってドーナツじゃないのかな、焼きドーナツはパンだろ、と思って、季語のない俳句、季語のある川柳ってそういうことか、と思う。