流刑待つ罪を放りたり火を見つつ/マイケル

放屁を恥じているのである。焼き芋を食べすぎたのだろう。一緒にたき火を囲んでいる友人の顔を直視できなくて、一心に火を見つめている。思春期の少年にとって放屁は流刑に値する罪なのだ。けれど安心していい。その放屁は将来、美しい音楽を創作する音色のひとつとして、必ず役立つはずだから。