巣とナタデココら震える鞦韆で/タナトス

情田:でしょう。この、浅いところでもがいてる必死さがねえ。
石井:でも本気なんですよ。
情田:それは僕もわかるんですよ。でもそれに賞をっていうのは、ちょっと危なくないかなっていう。
石井:ほんと危ないんですよ。
『稀風社の貢献』より。自分が三位で推してるのに「危ないんですよ」って認めちゃうから、エッてなる。面白いなあ。危ないほうへ行くのが好きなのかなあ。石井さんは二位に推す作品のときも「その物言いで批判されると、確かにそうだねとしか言えない」って相手の意見を受け入れちゃうんだな。屁理屈こねて言い負かそうとか思わない、いい人なのにちがいない。